健康に寄与する特許取得機能素材『スパオール』、この素材はどのようにして生まれたのでしょうか。開発者である株式会社ナチュラルアビリティの小池正樹社長に『スパオール』開発ストーリーを寄稿して頂きました。3回にわたってご紹介します。
スパオール開発前夜
雑誌編集者を経て、通信系の会社でお仕事させていただいていた頃、携帯電話やWi-Fiの市場環境が大きく変化し、新サービスの開拓が必要になっていました。こうした事情で新ビジネスのタネを探していた時、ウインドサーフィン元日本代表の友人が、摩訶不思議なパフォーマンスアップ素材を見つけてきました。「トップアスリートとして言うが、『ファ〇〇〇』などよりもはるかに優れている。しかし、マーケティングがうまくいっていなくて、ほとんど売れていない」というのが彼の評価でした。
そして「これを新サービスとして世に出そう」というのです。しかし、その時に所属していた通信会社にとってはあまりに縁遠く、こうした素材を扱うことはできませんでした。
ポンコツ創業と、その後に起こる悲劇
それなら、と独立創業したのが弊社、「ナチュラルアビリティ」です。社名の意味は「人間本来の力」であり、薬や化学物質、大掛かりな機械に頼らず、本来持っている潜在能力を発揮させることで、健康で快適な生活をサポートする会社を目指しています。
と、旗印はそれなりですが、会社を立ち上げて最初に行ったことは「なぜこんなに効くのか」というメカニズムの解明でした。そこがはっきりしないと商品として訴求できないわけですが、それなら会社を作る前にやっておけ、という話。創業支援のコンサルタントなどに相談したら絶対にやめておけと言われるパターンです。まさしくポンコツ創業です。
とはいえ、始めてしまったものは仕方ありません。日々、伝手をたどって大学や試験機関に足を運ぶ毎日です。しかし、効果測定ではよいデータが取れるものの、メカニズムの解明はさっぱり進みません。そのまま数か月が経過するのですが、そこで最初の悲劇が起こります。
肝心の開発者が急死してしまうのです。しかも、製法を誰にも伝えぬまま。結局、そのパフォーマンスアップ素材は生産不能となってしまい、事業を続けられなくなってしまいます。ポンコツらしい成れの果て、です。
(第2話につづく)